みぢかを機能で考える

ISIDエンジニアリング・機能エンジニアが機能で考える開発について紹介します。

体調を整えるために・・・・ 自律神経の機能とは

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いよいよ春から初夏に向かって、気持ちのいい天気の日が増えてきました。しかし季節の変わり目には体調を崩す人が増えます。また、現代人としてはストレスへの対応も何かと課題です。

 

ということで、今回は「体調を整える」ために、これを司っているといわれている「自律神経の機能」を考えてみましょう。

 

 

まずは基礎知識から。自律神経って何でしょうか?

 

人の体には、自分の意思で動かせるものとそうでないものがあります。手足や顔の表情などは自分の意思で動かして変えられますが、心臓や胃腸は勝手に動きますね。この「勝手に動く = 自律している」ものコントロールしているのが「自律神経」です。

 

 

機械の「制御系」と同じような働きをしている、とも言えますね。・・・どちらかというと、機械の方が人間をまねして作られたのかも知れませんが。

こうした「制御系」の機能を考えるのは実は難しくて、制御系自体を考える前に「制御されるもの」すなわち制御対象の機能を考えなければなりません。

 

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本題に入る前に、もう一つ、前置きをしなければなりません。

普通は「機能で考える対象」は人工物であることが多いですが、今回は自然のものということになります。それを「神が作った」ととらえる人もいれば、進化の結果ととらえる人もいるでしょう。

いずれにしても、人が作ったものではないので「そもそもの目的」とか「何のために存在しているのか」を考えるのは難しいということです。ですからここでは「結果としてどのような機能が備わっているか」を考えることにしましょう。

 

 

では、制御される対象である「人の体」の機能を考えます。

そもそもの目的は考えないので、どうしても抽象的で限定的な機能とせざるを得ません。ここでは、「成人が恒常性をもって自分自身を維持する」ということを目的として、機能を考えてみましょう。

すなわち「成長する」という働きや「生殖する」という働きは一旦無視して、そのまま健康的に維持することだけを考えましょうということです。

 

 

人間の活動自体には、自分の意思で動くというものもあり、これは自律神経の働きではありません。自律神経が関わる機能として「活動しやすい状態を作る」ということと、「活動した後の体の維持(補修)をしやすい(すなわち、休養しやすい)状態を作る」ということがあります。

これら2つの働きを同時に効率よく実施すること(すなわち、活動しながら休養すること)はできないので、「あるときには活動的」となり「あるときには休養的」にしたい、それらをうまく制御するのが自律神経の機能ということになります。

 

 

前者を担っているのが「交感神経」、後者を担っているのが「副交感神経」という名前で呼ばれているものです。車でいうと「アクセル」と「ブレーキ」のイメージですね。

目的と手段のツリーでまとめると以下のようになります。

 

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朝起きると、交感神経が優位になり、活動的になる。夜遅くなると、副交感神経が優位になり、眠くなって体を休める。 

もうすこし専門的な話をすると、これらの神経を陰で操っているのが「ホルモン」の一種で、例えば興奮すると「アドレナリン」というホルモンがでて、交感神経がさらに優位になりますし、落ち着いているときには「セロトニンというホルモンが副交感神経を高めて休養を助けています。

 

 

季節の変わり目やストレス、あるいは夜更かしなどによって、これらの自律神経のバランスが崩れると、体の状態を適切に制御できなくなるということですね。

以前、サッカーでお話したようにここでも機能の配分が重要になりますね。

特に交感神経が高ぶることが、体調を崩す原因となることが多いといわれています。体を温めたり、深呼吸をしたり、睡眠をしっかりとって副交感神経が優位な時間を増やし、体調キープを心がけたいですね。

 

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今回は人の体について取り上げて考えてみました。

人の体は複雑で、さまざまな機能で成り立っていると思いますが、前提を置いて取り上げる範囲を絞り、表現を抽象化することで、重要な機能について考え、整理することができます。 

このことは他の対象でもいえることだと思います。

 

では、今日はこのくらいで…また体の話は機会をみて取り上げていきたいと思います。